精神障害で仕事が続かないのはなぜ?支援員が原因と対策を解説|無理なく働く方法

当ページのリンクには広告が含まれています。
精神障害で仕事が続かないのはなぜ?支援員が原因と対策を解説

「また仕事が続かなかった…」
「どうして自分だけうまく働けないんだろう」
「もう働くのは無理かもしれない」

精神障害を抱えている方で、このように悩んでいる方も多いのではないでしょうか。

精神障害を抱えながら働くことは簡単ではありません。また、仕事が続かない経験をする方は少なくないでしょう。

そのたびに自信を失い、「自分は働けない人間なのではないか」と劣等感を感じてしまうこともあります。

しかし結論からお伝えすると、
仕事が続かないのは、あなたの努力不足ではありません。

原因は、多くの場合「働き方」や「環境」にあります。

私は支援員として多くの方の就職支援に関わってきましたが、何度も離職を繰り返していた方が、環境を変えただけで安定して働けるようになるケースを数多く見てきました。

この記事では、

  • 精神障害で仕事が続かない本当の原因
  • よくある失敗パターン
  • 無理なく働くための具体的な対策
  • 利用できる支援制度

を、支援員の視点でわかりやすく解説します。

もくじ

精神障害で仕事が続かないのはなぜ?

結論として、精神障害で仕事が続かない原因は、個人の能力ではなく、環境と働き方のミスマッチです。

「なぜそのようなミスマッチが起きるの?」

「どうしたらいいの?」


このように思いますよね。そのような事態に陥らないためにどうしたらいいのでしょうか?

まず知っておいてほしいのは、「仕事が続かない」という悩みは決して珍しいものではないということです。

支援現場でも、

  • 数ヶ月で辞めてしまう
  • 何度も転職している
  • 長く続いた経験がない

という方は非常に多くいらっしゃいます。

つまり、「自分だけがおかしい」ということではありません。

「仕事が続かない=働くことに向いていない」と考えてしまう方も多いですが、それは違います。

実際には、

  • 環境が合っていない
  • 負荷が高すぎる
  • サポートがない

といった要因が重なっているケースがほとんどです。

働き方を変えるだけで、状況が大きく改善することがあります。

仕事が続かない主な原因

ここからは、精神障害のある方が仕事を続けられない主な原因を解説します。

仕事が続かないのはあなたのせいではなく、何か原因があるからです。どのような原因があるのか、当てはまる方もいるかもしれません。

原因① 体調に合っていない働き方

精神障害の特徴として、体調の波があります。

しかし多くの職場では、

  • 毎日同じ時間に出勤
  • 一定のパフォーマンスを求められる

といった前提があります。

体調に波がある中で、このような働き方では無理が生じ、仕事が続かない原因になってしまいます。

原因② 無理をしすぎる

真面目な方ほど、

  • 最初から頑張りすぎる
  • 周囲に合わせようとする
  • 断ることができない
  • 休むことができない
  • 休むと罪悪感を抱く

というような傾向があります。

その結果、負担が蓄積し、ある日限界を迎えてしまいます。

原因③ 環境が合っていない

職場環境は非常に重要です。環境が合っていないと、負担にしかなりません。

  • 理解がない上司
  • 配慮のない業務
  • 強いプレッシャー

こうした環境では、どれだけ頑張っても続きません。

その他、職場の雰囲気や同僚との関係性などもあるでしょう。

原因④ 自己理解の不足

自分の状態を把握できていないと、

  • 無理な働き方を選ぶ
  • 苦手な仕事を選ぶ

などのミスマッチが起こります。

原因⑤ 相談できる環境がない

問題が起きたときに相談できる相手がいないと、すべてを一人で抱え込むことになります。

相談できない環境は、心身ともに負担となり、仕事を継続することが難しくなるのです。

よくある就職失敗パターン

ここでは、実際によく見られる失敗例を紹介します。

私が支援員として出会ってきた人の実際のお話も含んでいますので、ぜひ読んでください。

最初に頑張りすぎる

「今度こそは」と思い、最初から全力で働いてしまうケースです。

短期間では評価されることもありますが、長くは続きません。常に全力疾走はできないものです。

しかし、真面目がゆえに、全力で取り組んでしまうケースは少なくありません。

また、ほどよい力の抜き方が分からない方もいます。

体調不良やメンタル不調を起こしてから気づく人も・・・

私がかかわった方で、就職して最初の1か月は問題なくお仕事をできていた方でも、3カ月目に入るころには疲れが出始め、仕事に行けなくなってしまったケースがあります。

障害者雇用で配慮してもらいながら働いていましたが、加減がうまくできなかった、というケースです。

我慢して無理をする

体調が悪くても、

  • 休めない
  • 相談できない

結果として、限界を超えてしまいます。

体調が悪くても、「この程度で休むのは申し訳ない」「休んだらみんなに迷惑をかける」などと考えると、休むという決断ができないケースです。

真面目な人や責任感が強い人にありがちです。

また、人に頼ったり相談したりすることが苦手な人は、苦手な業務やキャパオーバーな仕事量などに直面したとき、相談できない状況はストレスに繋がります。

相談できないと周囲にも気づいてもらえず、その状態が続いてしまうのです。

我慢はいつか限界を迎えます。そうならないよう、我慢し続けることは禁物です。

合わない職場に居続ける

「せっかく就職したのだから辞めたらダメだ」と思い、無理に続けてしまうケースです。

また、仕事を辞めることで

「次にどこも雇ってもらえなかったらどうしよう」

「働かない期間があると金銭的に不安」

など仕事を辞めることで別の不安を感じるケースがあります。

しかし、合わない環境でお仕事を継続していくことは難しいです。

休むことに罪悪感を持つ

休むことを「悪いこと」と感じてしまうと、回復の機会を失います。

「休むと迷惑をかける」

「また休んだと思われる」

このように、休むことに対し罪悪感を抱き、休めない人は少なくありません。

調子が悪いまま勤務しても逆に迷惑や心配をかけるだけだと思い、思い切って休むのも大切です。

仕事を続けるための対策

ここからが最も重要なポイントです。

お仕事を続けていくための対策を紹介します。

最初は負荷を下げる

いきなりフルタイムではなく、

  • 週3日勤務
  • 短時間勤務

など、負荷を下げてスタートしてみましょう。

無理をすると体調を崩す傾向があることを伝え、相談してみましょう。

自分の限界を知る

「どこまでなら無理なく働けるか」を知ることが大切です。

  • どのくらいで疲れるか
  • 何がストレスになるか

を把握することで、無理を防ぐことができます。

今までの経験から限界を考えてみましょう。

環境を変える勇気を持つ

支援員として最も伝えたいのは、合わない環境で頑張り続けないことです。

環境が合わない場合は変えていいのです。

環境が変われば、働きやすさは大きく変わります。

いきなりスパッとお仕事を辞めることは難しいでしょう。

最初は、異動などで環境を変えてみるのもいいかもしれません。

相談できる相手を持つ

困ったときに相談できる相手がいるのは、とても安心できるものです。

  • 上司
  • 支援員
  • 家族

身近な人で、相談できる環境を持つことが重要です。

小さな成功を積み重ねる

「続いた」「できた」という経験が、自信になります。

  • 1週間続いた
  • 遅刻せずに行けた

こうした小さな成功を積み重ねることで、自信が得られます。

自信があれば乗り越えられることもありますよ!

精神障害者が仕事を続けやすい働き方

障害を持った方で仕事が続かないという悩みをお持ちの方は多いものです。

働き方を見直すことも重要です。

ここでは、精神障害者の方が仕事を長く続けていくために、働き方を紹介します。

障害者雇用

配慮を前提とした働き方です。

障害の特性や配慮してほしいことを職場に伝え、配慮してもらいます。

  • 勤務時間調整
  • 業務内容の配慮

などの配慮が受けられます。

障害者手帳が必須になるため、障害者雇用を目指すなら障害者手帳の取得をしておきましょう。

短時間勤務

時間や日数を調整し、体調に合わせた働き方ができます。

障害者手帳は必要ないですが、自分で職場にしっかり伝え、調整してもらう必要があります。

在宅ワーク

人間関係が苦手な方にとっては、いい働き方かもしれません。

自宅で自分のペースでお仕事を進められるため、人間関係の負担を減らせます。

ただし、一緒に仕事をしている人はいるため、メールやチャットなどでのコミュニケーションは必要です。

また、自宅でお仕事ができる環境も必要でしょう。

段階的な就労

いきなり就職ではなく、準備期間を設ける方法です。

急に働くとなると、心も体も負担になります。

就労移行などの福祉サービスを利用し、生活リズムを整え体力づくりをしておくと、安心して就職ができます。

就労移行支援という選択肢

精神障害を抱えながら働くことに不安を感じている方にとって、「いきなり就職する」というのは非常にハードルが高く感じられるものです。

  • また体調を崩したらどうしよう
  • 職場でうまくやれる自信がない
  • 人間関係が怖い
  • 長く働ける気がしない

そうした不安を抱えたまま就職すると、無理をしてしまい、結果として短期離職につながることも少なくありません。

だからこそ、「働く前の準備」をしながら、段階的に就職を目指せる場所が必要になることがあります。

その選択肢の一つが、就労移行支援です。

どんな人に向いている?

就労移行支援事業所の利用が向いている方は以下のような方です。

  • 何度も離職している
  • 働く自信がない
  • 準備をしたいけど何をしたらいいかわからない
  • 一人での就活が不安
  • 困ったときに相談できる人が欲しい

このようなお悩みがある方は、就労移行の利用をお勧めします。

どんな支援が受けられる?

就労移行支援事業所では、障害のある方が安心して働けるようサポートを行う福祉サービスです。

  • スキル訓練
  • 面接対策
  • 実習
  • 定着支援

その他、通院同行や会社見学同行、面接同行などのサポートも行います。

よくある質問

ここでは、よくある質問を紹介します。

Q:何回も辞めても大丈夫?

A:短期間で何度も転職を繰り返すのはよくありません。しかし、辞めてしまうのがいけないわけではなく、大切なのは次にどうするかです。

Q:短期離職は不利?

A:不利と言われていますが、伝え方次第でカバーできます。

Q:働くのが怖いときは?

A:今は働くタイミングではないのかもしれません。準備から始めましょう。

支援員として伝えたいこと

仕事が続かないのは、失敗ではありません。

あなたに合った方法がまだ見つかっていないだけです。

一人で頑張らず、福祉の力を借りてみませんか?

まとめ

精神障害があっても、仕事を続けることは可能です。

重要なのは、

  • 無理をしない
  • 環境を選ぶ
  • 支援を活用する

ことです。

失敗しないために、就労移行支援の利用を考えてみてはいかがでしょうか。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
もくじ