
三姉妹を育てています、看護師ママです。
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「ママ、学校行きたくない…」
朝、そんな言葉を聞くと、親としては心配になりますよね。毎朝のように泣かれたり、体調が悪いと言われたりすると、「どうして?」「このままで大丈夫?」と不安になってしまうものです。
小学校の行き渋りは決して珍しいことではありません。特に新学期や長期休み明けに増える傾向があります。
原因もさまざまで、単なる甘えではなく、子どもなりの理由があることがほとんどです。
今回の記事では、小学校の行き渋りがなぜ起こるのか、そして親としてどう対応すればよいのかを解説します。
さらに、私自身が経験した行き渋りへの対応もご紹介するので、少しでも参考になれば嬉しいです。
小学校の行き渋りはなぜ起こる?


行き渋りは、多くの子どもに見られる現象です。
「行きたくない」と言われると、「学校は行くもの」と考える大人としては戸惑うかもしれません。
でも、子どもがそう感じるのには理由があります。
学校生活には、楽しいことだけでなく、子どもなりのプレッシャーやストレスがあります。
友達関係、授業、先生との相性、環境の変化など、子どもにとっては大きな問題になり得るのです。
ここからは、行き渋りがどのようなものか、子どもの心理を交えて詳しく説明していきます。
行き渋りとは
「行き渋り」とは、学校に行くことに対して抵抗を示す状態を指します。毎日ではなくとも、朝になると「行きたくない」と言うことが増えたり、泣いて嫌がったりするケースも。
体調不良を訴えたり、親からするとわけの分からない理由を並べたりする場合もあります。
行き渋りの主な原因
行き渋りの理由は子どもによって異なりますが、よくある原因として以下のようなものがあります。
- 友達とのトラブル
- クラスで仲の良い友達ができない
- いじめやからかいがある
- 先生との相性
- 先生が厳しくて怖い
- うまく話せない勉強のプレッシャー
- 授業についていけない
- テストや宿題が負担
- クラス替えや席替えで不安
- 転校や引っ越しの影響
- 親の不仲や家庭環境の変化
- 弟や妹ができて甘えたい
子どもは自分の気持ちをうまく言葉にできないことが多いため、親が原因を探ることも大切です。
ただし、子ども自身が学校に行けない理由をわかっていないケースもあります。無理に原因探しをするよりも、子どもの気持ちに寄り添うことを優先しましょう。


行き渋りにこの対応はNG!


子どもが行き渋りをすると、つい「頑張れ!」「行かないとダメでしょ」と言いたくなりますよね。
ときには励ましは必要ですが、無理やり学校へ行かせるのは逆効果です。
また、「わがままだ」「甘えてる」「みんな行ってるのに」など、子どもを責めるような声掛けもNGです。
行き渋りがあるときの適切な対応とは


子どもが学校に行き渋ったとき、親はどう対応すればいいのでしょうか?
確実に「コレが正しい対応です!」と言える方法はないです。子どもそれぞれ困りごとは違いますし、行き渋る理由も違います。
そのため、まずは以下の対応を試してみましょう。
- 子どもの話を聞く
- 無理に行かせない
- 学校に相談する
- 朝のルーティーンを作る
子どもの反応や様子を見ながら、その子に合った対応方法を見つけていきましょう。
子どもの話を聞く
まずは話を聞く子どもが学校に行きたくない理由を話せるように、落ち着いて聞いてあげましょう。
「何かあった?」ではなく、「最近、学校で楽しいことあった?」とポジティブな聞き方をすると、話しやすくなります。
また、 子どもの気持ちを受け止めることも大切です。
「行きたくないんだね」「そう感じるのもわかるよ」と共感するだけで、子どもの心は落ち着きます。「でも行かなきゃダメ!」と否定せず、気持ちに寄り添うことが大切です。
無理に行かせない
「休み癖がついたら困る」と親は心配になりますね。
しかし、一日くらい休んでも大丈夫。
「今日はお休みしてゆっくり過ごそう。また明日考えようか」と言うだけでも、子どもは安心します。
お休みすると決めた場合、家での過ごし方を決めておくとよいですね。
家での過ごし方は以下の記事をどうぞ。
学校と相談する
担任の先生に相談すると、学校での様子が分かることがあります。まずは担任の先生と、子どもの学校での様子と家での様子を情報共有しておきましょう。
スクールカウンセラーや保健室の先生を頼るのも◎。
朝のルーティーンを作る
朝のバタバタがストレスになっていることも。朝の準備をスムーズにすることで、学校へ行く前に気持ちに余裕を持つことができます。
前日に準備をしておく、朝のルーティンを決めるなどして、余裕を持たせましょう。
たとえば、起きてから顔を洗ってご飯を食べる。歯磨きをして身だしなみを整えて学校に行く準備をする。
学校に行く前に好きな音楽を聴いたり、本を読んだりすると気持ちが落ち着くかもしれませんね。


小学校の行き渋り|我が家の体験談!


我が家の長女も、小学校に上がってすぐのころ行き渋りがありました。
保育園時代にも、進級して教室が変わったり担当の先生が変わったりすると、保育園に行きたがらず泣きながら登園することもしばしば・・・。
そのため、環境の変化には弱い子なのだろうと考えていました。
小学校に入学して間もなく、夜の寝つきが悪くなり、朝起きると「お腹が痛い」と言い出すようになりました。登校時間が近づくと涙目に…。
最初は「頑張れ!」「きっと行ったら楽しいよ!」と送り出していて、それでも行けないときは付き添って学校へ…。しかし、だんだんエスカレートし、大泣きして暴れたり「送ってくれないと行かない!」と言ったり。
下の子もいるし、仕事もあるし……正直かなり困りました。
そこで、まずは話をしっかり聞くことに。
すると、「クラスで嫌なことをしてくる子がいる」とポツリ。先生に相談し、席を離してもらったり、先生のお手伝いをして下校時刻を少しだけ遅らせてもらうようにしました。その子と少しずつ距離ができたためか、ちょうど良い距離感で付き合えるようになり、行き渋りも減っていきました。
無理に行かせるのではなく、「休むのもアリ」という選択肢があることで、徐々に本人も落ち着いて小学校に慣れていった印象です。
親が焦らず寄り添うことが大切だと実感しました。
いまだに行き渋りをするときがありますが、学年を重ねるごとに減ってきています。
理由もなく行き渋るときもありますが、その時は思い切って「お休みしちゃおっか!1日ゆっくりしたら明日はいけるかもしれないね」と伝えています。


まとめ
小学校の行き渋りは、多くの子どもが経験するものです。原因はさまざまで、友達関係や勉強、先生との相性など、子どもにとっては大きな悩みかもしれません。
親ができることは、まず子どもの気持ちを受け止めること。
そして、話を聞き子どもの気持ちに寄り添うことが大切です。無理に行かせるのは逆効果となるケースもあります。
学校と連携しながら、子どもに合った対応を考えていきましょう。
もし今、毎朝の行き渋りに悩んでいるなら、「この子なりの理由がある」と考えて、一歩引いて見守る気持ちで接してみてください。
焦らず、少しずつ前に進めるといいですね。あなたの子育てが、少しでもラクに楽しくなりますように!
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